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天金 [製本・豆本]

本の小口に金箔をはることを「天金」あるいは「金付け」などといい、上部だけ金付けした本を「天金」、三方の小口全部に金付けした本を「三方金」といいます。

作業はまず金付けする部分をぴかぴかに磨くところから始めます。ヨーロッパの製本技術では磨かず漉いた紙の端のまま金付けできると聞いたことがありますが私は実物を見たことはありません。

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裁断機で化粧断ちした小口をよく見ると筋があります。

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それを紙ヤスリでピカピカになるまで磨きます。粗い100番あたりから始めて最後は1000番ぐらいまで。顔が映るくらいまで頑張りました。全面均等に磨くのがポイント
画像の上半分くらいは1000番まで磨き下半分くらいが600番までの段階です。この画像で違いが伝わるでしょうか。

その後、準備しておいた砥の粉液とか卵白液を塗ります。この辺りは『西洋の書物工房』の161ページからに詳しく載っています。この本とは微妙に違う手順があったりしますのでご自分にあった方法をお探しください。

そして、いよいよ金箔を置きます。息の止まる瞬間。金箔軽いですから息で飛んでしまいます。冬場はマスクしてもいいですね。夏場はマスクすると暑くてしんどいので息を止めて手早く作業します。

で、この後、適切なタイミングでメノウ棒で磨くのですが、ここで失敗したのか前の段階で焦りすぎたのがいけなかったのか一部ちゃんとついてなかった部分がありました。いろいろ考えてみましたが、ここはやはり潔く削ってやり直すことにしました。そのためこれ以降の画像はなしです。

『西洋の書物工房』貴田庄著 芳賀書店 2000
ロゼッタストーンやパピルスの時代からの物としての書物の歴史と製本術について書かれています。羊皮紙やモロッコ革、マーブル紙などの素材についてだけでなく、製本術の歴史や技術もあり実際の作業のときにも参考になります。図版もたくさんあります。一部カラー
索引・参考文献あり。


旅のノート [製本・豆本]

旅の想い出を残すには旅から帰って一週間以内くらいがいいと「歩くのがもっと楽しくなる 旅ノート・散歩ノートのつくりかた」に書いてありました。
確かにそれ以上立ってしまうと記憶も薄れてしまいます。日常生活も戻ってきて「旅の記録?そんなのもういいよ」という気分になってしまいがち。

ちょうど家族が旅から帰ってきたので、旅の間に撮った携帯の画像と旅行の日程をまとめて簡単なノートを作りました。

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ここにどこで写したかとかメモを書いてもらえば立派な旅の記録になります。
今回のノートは書きやすさを第一に考えたA5サイズです。
先日のブログでおすすめしたトモエリバーはA4縦目なのでA5にサイズにすると横目になって使えません。
こういうときにはもう一つの愛用用紙ライフ社のノーブルレポートの出番です。こちらはA4横目のためA5に折ると縦目になります。

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今回もノートなので簡易に綴じました。パピヨン綴じで綴じて表紙とは背の部分をあわせ糊で接着。和装本のように前小口の端だけをのり付けしています。表紙はもらいものの麻の布に裏打ちしたものを使用して天地は切りっぱなしです。

手帳用紙トモエリバーに無理矢理印刷する! [製本・豆本]

先日の旅の栞の本文は手帳用紙トモエリバーを使用しています。
この紙は薄くてしかも万年筆くらいでは裏写りもほとんどない紙なのですが、さすがに薄いだけあって「オフィス用のレーザープリンターや家庭用のインクジェットプリンターではシワや紙詰まりが発生する可能性が高いのでご使用はお控え下さい。」という具合です。
薄い紙を得意とする印刷屋さんにお願いすればOKですね。

とはいえ、4冊しか作らない旅の栞だの10を上限としている豆本だのをいちいち印刷お願いするわけにはいきません。
それで、無理矢理、家庭用インクジェットプリンタ-で印刷してみました。
なんとかできたので注意点をまとめてみます。

注意点1 薄いため紙送りに失敗する可能性は高い。
印刷屋さんの最小ロット以上の枚数を印刷するなら、やはりお願いした方がいいでしょう。
でも極々小部数(一桁とか)の時には一枚ずつ丁寧に印刷する気持ちでプリンターに祈りながら紙を入れます。
うちのCanonMP990ではなんとかできましたが(ときどき失敗)、使用するプリンターでは失敗したり紙詰まりになったりする可能性はあると感じました。その点は自己責任でお願いします。

注意点2 印刷は天気を選んで行う。
やはり雨の日や湿気の多い日は失敗すること増えるようです。
よく晴れたからっとした天気の日を選んで印刷しましょう。

注意点3 つるつるしている分インクがだれることもある。
印刷直後は、はっきり肉眼でわかるほどインクが濡れています。一枚ずつ広げて乾かし乾燥してから裏面を印刷しましょう。また、プリンターからでてきた直後を触ると手などが汚れ、印刷物も汚くなります。

注意点4 裏写りはほとんど無いとはいえ薄い紙です。
トモエリバーを使用している「ほぼ日手帳」でも印刷は黒ではありません。それなりに配慮した色で印刷されています。薄い色であればあるほど裏写りの心配はありません。画像などもくっきりはっきり原色ではなく淡い色調にすればきれいに仕上がります。
私は文字は灰色にしました。

注意点5 ゆとりを持って印刷する。
最後のこれが大切です。失敗する可能性も考えながらゆとりを持って作業しましょう。
その紙は「最後の1枚」ではありませんか?プリンターインクの予備はありますか?
時間のゆとりはありますか??

印刷した後は…
製本するときにも注意が必要です。
水を吸うとよれよれになります。そして薄い紙なのですぐに奥までよれよれになります。
なので糊は水分少なめにし、吸水性のよい吸い取り紙を使用します。

以上、トモエリバーで豆本などを作ってみたいなと思ってらっしゃる方の参考になりましたら。

二折手帳 [製本・豆本]

旅行に行くたびに二折手帳で旅の栞をつくります。

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二折手帳とは『手製本を楽しむ』(p141~)に出てくる本文が二折の薄表紙です。旅の栞ていどのものを製本するのにちょうどいいのです。
表紙をつけるとぐぐっと手帳らしくなります。

『手製本を楽しむ』栃折久美子著 大月書店 1984
 『モロッコ革の本』で製本に興味を持ったとき、ほとんど最初に手に入れた製本のバイブルです。今でも見返すと発見が多い貴重な本です。
 紙の目の話や布の裏打ちの仕方から丁寧に説明されています。かがりについてもここで紹介した「パピヨンかがり」や「一折中とじ」などから「本かがり」まで(途中での糸のつなぎ方も)!装本では「布装厚表紙角背」「布装厚表紙丸背」「半革装」「角革装」「総革装」「薄表紙」と幅広く写真も入ってわかりやすいです。装飾は箔押しから小口染め、オンレイ、インレイなど。最後にスリップケースと夫婦箱まで載っています。
索引・参考文献なし

クロスステッチ [手仕事]

刺繍始めました。
まずは手始めのクロスステッチです。

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